令和2年5月13日更新 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
HOME > 相続のこと > 相続体験記 その1 | 鎌倉事務所代表司法書士 池 田 忠 広 ⇒プロフィール |
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ご家族がお亡くなりになると、 悲しみを抱えながらも、手続きに追われることになります。 相続手続など、やったことがなければとても不安です。 少しでも、参考にしていただければと思い、 経験談を踏まえて、簡単に書かせていただきます。 すべてのケースが当てはまるわけではない事を踏まえつつ お読みください。 |
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病院でお亡くなりになると、 すぐに葬儀社を呼ぶようにせかされます。 葬儀社のあてが無ければ、 病院で紹介された葬儀社に頼むことになります。 過去に利用したことのある葬儀社さんなどがあれば 少しは不安の解消になりますので、 葬儀社名・連絡先などを控えておくといいかもしれません。 |
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もし、故人が互助会などに入っているのに、 別の葬儀社に頼んでしまうと、 かからずに済んだ費用が発生したり、 互助会からの返金が少なくなったりしてしまうので、 上記@で、葬儀社を決める前に 故人が入会している互助会等の 名称や連絡先を認識しておく必要があります。 |
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葬儀社さんは、電話連絡を24時間受け付けていますし、 夜中であっても、依頼すると、 通常、30分から1時間待てば、病院に来てくれます。 ご遺体は、その日のうちに葬儀社さんの遺体安置場所へ搬送されます。 ご親族のうち、1名が同乗していく場合が多いですが、 夜遅ければ、遺族もお疲れですので、 その日は全てお任せして、 葬儀社さんとの打ち合わせは、翌日以降に行えば、大丈夫です。 |
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病院の費用の支払いは、お亡くなり当日にできなくても 後日の支払いでかまいません。 なお、お支払いした場合は、 しっかり領収書を保管し、 かつ 誰のお金から払ったのか お亡くなりの方のお金から支払ったのならば その出どころ(手元の現金なのか、預金から下ろしたのか)を しっかり控えておいた方がよいでしょう。 |
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葬儀社さんとの打ち合わせは、 喪主になる方と、身近な親族がもう1名程度、 合計2名で行けば、良いと思います。 打ち合わせの際には、葬儀・火葬の日程調整 死亡届の記載を行いますので、 お寺さんの連絡先、故人の本籍・住所・生年月日が わかるように準備してください。 喪主さん(死亡届の届出人)の印鑑と 遺影にする写真も必要です。 印鑑は、実印ではなく、 葬儀社さんにお預けしてもいいような、安い印鑑を持っていきます。 遺影にする写真は、小さくてもいいですが、 拡大したときにピンボケにならないようなものを持参します。 |
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お布施や車代、参列者へのお礼の仕方、 その他、お亡くなりから葬儀までで、 分からないことがあれば、 葬儀社さんは、よく知っていますので、 葬儀社の担当者に聞いていただければ、 「一般的にこのようにしています」ということを 聞くことができます。 葬儀の日までに、納骨はいつ頃行うか、 だいたいの日取りは考えておいて、 参列者のうち、納骨に立ち会う予定の方々には お伝えしておいた方がよいかと思います。 |
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お寺さんへのお布施、車代は、 通常、お通夜・葬儀の当日にお渡しします。 葬儀が終わると、数日内に葬儀社さんの請求書が届きますので、 速やかにお支払いします。 病院の費用も、請求があり次第、お支払いしてください。 ここで問題として、 「だれのお金から支払うか」 ということがあります。 法的建前としては 病院の支払いは故人が(遺産から)、 お寺、葬儀の支払いは相続人(喪主)が支払う、ですが、 一般的感覚では、「全額遺産から支払う」でしょう。 相続人の一部が明確に反対していない限り、 遺産からお支払いしても、かまわないと思います。 なお、お支払いした場合は、 しっかり領収書を保管し、 かつ 誰のお金から払ったのか お亡くなりの方のお金から支払ったのならば その出どころ(手元の現金なのか、預金から下ろしたのか)を しっかり控えておいてください。 |
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相続人全員が反対しないことを条件として、 お寺さんや、葬儀の費用を遺産から支払うことができます。 そのためには、故人の預金(=遺産)を引き出すことになりますが、 このとき、窓口で「葬儀費用に使う」などと言うと、 預金が凍結されて引出できなくなりますので、 キャッシュカードを使い、ATMで引き出した方がよいです。 法律が改正されて、相続人全員の同意がなくても 故人の預金の一部を下ろせるようになりましたが、 そのためには、相続関係を証する戸籍謄本を揃えなければならないので、 それなりの時間がかかってしまい、 葬儀社さんを、かなりの期間待たせることになってしまいます。 |
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葬儀代、病院代の領収書等は、必ず保管し、 それぞれ誰が払ったか、 故人の遺産からの支払いならば、どこの口座から支払ったかなど、 きちんとメモして残しておいてください。 お寺さんが領収書を発行してくれない場合は、 メモでもいいので、 何月何日にいくら払ったか、 きちんと記録を残してください。 |
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葬儀・火葬まで終われば、とりあえずは一段落です。 続いて、香典返しや、納骨の段取りを検討します。 同時に、公共料金の引落口座の変更や、 遺産の相続手続を進めていくことになりますが、 これについては、 引き続き次回以降、ご案内いたします。 |
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