鎌倉事務所代表司法書士
池 田 忠 広
⇒プロフィール
「戸籍謄本を出してください」と言われます。
必要な戸籍謄本って、どれでしょうか？
それは、戸籍謄本を必要とする理由によって異なります。
①－ａ 被相続人が死亡したことを証するため
①－ｂ 被相続人の配偶者であることを証するため
最後の戸籍謄本（除籍謄本）だけあれば証明できます。
法定相続人が誰かによって、必要な範囲が決まります。
②－ｂ 法定相続人が親（と配偶者）の場合
被相続人の死亡からさかのぼり、
出生まで記載ある戸籍（除籍・改製原戸籍）謄本を
すべて取得します。
さらに、
②－ａの場合、子の現在の戸籍謄本
②－ｂの場合、親の現在の戸籍謄本
を取得すれば、必要な戸籍謄本が集まります。
被相続人の、死亡から出生まで
さかのぼった戸籍（除籍・改製原戸籍）謄本の取得に加え、
被相続人の両親の死亡から出生までの
全ての戸籍（除籍・改製原戸籍）謄本を取得します。
さらに、兄弟姉妹の現在の戸籍謄本を取得します。
既に死亡している者がいる場合、など
さらに広い範囲で戸籍謄本等が必要となります。
ご相談ください。
相続に必要な戸籍謄本の収集を
日常の業務としております。
ご自身で戸籍を集めても、
実費はかかりますので、
最初から任せていただいた方が、
早く、簡単に、戸籍謄本が集まる場合が多くあります。
費用については、
最初の相談の際に、概算を提示いたします。
お気軽に、ご依頼ください。
① 日本人は、出生届により、親の戸籍に入ります
② 結婚したら、
親の戸籍から出て、新たに夫婦で１つの戸籍を作ります。
③ 結婚しないで、子供ができたら
やはり、親の戸籍からでて、親子で１つの戸籍を作ります。
④ 離婚したら、夫婦の筆頭者でない方が
新たに自己の戸籍を作ることが多いですが、
親の戸籍に戻ることもあります。
⑤ 戸籍に入ってる人が、死亡・婚姻・離婚などで
すべていなくなれば、その戸籍は除籍となります。
本籍地は観念的なもので
「現在住んでるところ」「出身地」などを基に、
自由に決められます。
また、好きなタイミングで変更することもできます。
本籍地の変更に、通常は何もメリットはありません。
しかし、引っ越すときに、
元住んでいたところに本籍を残すのは気分が良くないと考えて、
住所変更と同時に、本籍を変えることが多いと思います。
本籍地を変更することを転籍と言います。
転籍により、市町村（政令指定都市などでは区）が変われば、
以前の市区町村での戸籍は除籍となり、
除籍謄本として交付を受けることになります。
一方で、新しい本籍地の市区町村では、
新たな戸籍が作成されます。
従前の戸籍は「改製原戸籍」となります。
最近では、
戸籍の管理をコンピューター処理に変更することにより、
改製が行われています。
改正時期は、市区町村ごとに異なります。
鎌倉市では、平成１７年２月１１日に
改製（コンピューター管理化）されています。
横浜市では、平成２０年７月１９日付の改製です。
さらに古くは、戦後の民法の改正に伴い、
昭和３３年以降、自治体ごとに順次改製が行われました。
現在の記録なので、
死亡・婚姻・出生などにより、
常に内容が更新される可能性があります。
戸籍のコンピューター化後の
「戸籍全部事項証明書」と「戸籍謄本」は
同じと考えていただいてＯＫです。
戸籍に入っていた者すべてが除籍になったり、
本籍地を他の市区町村に移す（転籍する）と、
そのこ戸籍は、除籍となります。
除籍後は、通常、書き換えられることはなくなるので、
除籍謄本は有効期間なく利用できます。
閉鎖された戸籍謄本は「改製原戸籍」となります。
除籍謄本と同じく、
通常、書き換えられることが無くなるので、
改製原戸籍謄本も、有効期間なく利用できます。
一部の者だけを証明したものが「抄本」
その戸籍に籍のある者全員分を証明したものが「謄本」です。
相続手続では、通常「謄本」を使用します。
現在は、戸籍のコンピューター管理化に伴い
「戸籍全部事項証明書」＝「戸籍謄本」
「戸籍一部事項証明書」＝「戸籍抄本」
と、考えてください。
これが「戸籍全部事項証明書」＝「戸籍謄本」であることが分かります。
「改製日」と「改製事由」が書いてありますので、
この戸籍は、改製によってできたことが分かります。
よって、同じ本籍地に、
この戸籍の前の「改製原戸籍」があります。
Ａは死亡により、Ｃは婚姻により、
既に除籍になっていることが分かり、
この戸籍謄本にはＢだけが残っています。
Ａは死亡していますが、Ｂが残っているので
筆頭者がＡであることは変わりません。
この改製原戸籍の後に、
同じ本籍地で、戸籍謄本が作られていると分かります。
この改製原戸籍の前に、
板橋区に除籍謄本があることがわかります。
日常の業務としております。
ご自身で戸籍を集めても、
実費はかかりますので、
最初から任せていただいた方が、
早く、簡単に、戸籍謄本が集まる場合が多くあります。
お早目にご相談ください。
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